パティシエになるための資格や免許はいらない?それって本当に必要?

パティシエの仕事
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク
 
こんにちは、元パティシエのさらです。
 
今回はパティシエの資格についてお話ししていきます。
パティシエになるための必要な資格というのは大きく分けて3つあります。

パティシエになるには何か資格がいるんじゃないの ?
そのために学校に行くんでしょ?
なんて思っている方も多いと思います 。
 
でも実はそんなことないんです!
今回は実際にパティシエという職業を経験した体験から話していきたいと思います。
スポンサーリンク

パティシエになるための資格や免許

パティシエになるために資格はいらない

まず、パティシエの資格って何かわかりますか?

コックさんなら調理師免許!ってパッと思い浮かぶと思いますが、パティシエの資格って言われると何だろうってなりません?

パティシエに興味がある方なら最初に思い浮かぶ資格や免許と言うと、製菓衛生士という資格かと思います。
 
調理師で言う調理師免許のようなものなのですが、調理師と同じくそれがなければ仕事ができないかと言うとそうではありません。

え!資格は必要ないの?

はっきり言ってしまうと資格は必要ないです。
実際現場で働いている時も資格を持っている人なんて少数ですし、だれが資格を持っているかなんてわかりません。
 
自分でお店を出す!という話になるとまた別ですが、パティシエという仕事をしている状況では資格というものはとくに使う場面がありません。
 

自分で開業するなら必要な資格はある

仮に店を出すと言うなら製菓衛生師免許よりもっと必要な資格があります。
それは衛生責任者という資格です。
 
衛生責任者の場合はこれがなければ自分のお店を出すことができません。
(厳密には自分じゃなくてもいいですけど。)
店に免許を持つ人が誰もいない場合は違法になってしまうからです。
ただ製菓衛生師免許の場合はそうではないので、別に持ってなくても問題はありません。
 
ここからはパティシエとしての資格を3つ紹介していきます。
別に取る必要はないですが、持っていても損はないですし開業する場合は知識や技術があるという証明にもなります。

①製菓衛生師免許とは

1番パティシエの資格としてメジャーな国家資格です。
製菓衛生師免許というのは、ようはお菓子の安全に関する知識やなどがあるか証明する資格です。
 
専門学校などに行くと卒業の時点で試験の資格が与えられたりしますが、そうでない場合は頑張って取る必要はないかと思います。
 
私は製菓衛生師免許を取得しましたが、現場で役に立ったかと言われると疑問です。
実際に自分で店を出すという方以外は特になくても困らないかなという資格です。
 

製菓衛生師をもっていると知識の証明になる

この資格を持つ意味は食品に対してきちんとした衛生知識を持っていますよということを証明してくれるもの。
なので将来自分で開業を考えている人は取得しておいた方がいいですね。
また個人パティスリーではあまり関係ないですが、大手メーカーや企業となると転職の際に資格の有無が役に立つこともあります。

 

製菓衛生師免許の受験資格

  • 厚生労働大臣の指定する製菓衛生師養成施設において1年以上製菓衛生師としての必要な知識技能を習得したもの
  • 中学卒業以上で菓子製造業の許可を受けた施設で2年以上製菓業務に従事した者 

厚生労働大臣が指定した製菓専門学校や大学などの施設を卒業すると受験資格が得られます。
また受験資格が得られない専門学校だったとしても、卒業後にパティスリーなどで2年以上働くことで受験資格が得られます。

試験は各都道府県で毎年一回行われます。
受験料は9500円。

 

製菓衛生士免許の試験内容

試験内容は マークシート方式で四肢択一です。

衛生法規
公衆衛生学
食品学
食品衛生学
栄養学
製菓理論・製菓実技
(和菓子、洋菓子、製パン分野から選択式)

以上の6科目、全部で60問以上の出題です。
合格率も平均70~80%とかなり高めの合格率です。

国家資格で筆記試験に合格しないととれない!
食の安全に関する基本的な知識があるかを証明するよ。
合格率は割と高め。

②菓子製造技能士とは

聞いたことがない方も多いかもしれませんが、パティシエの技術力を証明するのがこちらの資格です。

資格には1級と2級があります。

2級までは割と取れたりしますが1級となるとかなりレベルが高いですし、実際に普通のパティシエでも落ちる人はよくいます。
ただそんなレベルの高い試験を受けても、現場ではあまり使わないので受ける人が少ないというのも実際のところです。

 

菓子製造技能士の受験資格

実務経験が必須の資格になります。

2級:2年以上
1級:7年以上

年1回冬場に行われる。
受験料は筆記試験3000円、実技試験15000円。

※筆記試験と実技試験のどちらかを先に受験することも可能です。
筆記試験合格後、数年してから実技試験を受けるなんてやり方もできます。

 

菓子製造技能士の受験内容

洋菓子と和菓子に分かれており、試験内容は筆記と実技がある。

筆記試験 真偽法・四肢択一法:計50問

筆記試験では、関係法規や食品一般の知識、製菓機械の使い方や性能など菓子作りに関する幅広い知識が求められます。

実技試験 課題順に行う
材料の仕込みから全て、作業時間内に指定の方法で行います。

実技試験(洋菓子1級)では、デコレーションケーキの仕上げや2種類のボンボンショコラを作るなど、実際に洋菓子を作って試験が行われます。
実際の問題は1か月前に公表されるので、事前に練習が出来ます。

合格率は2級50%、1級30%と難易度は高めな資格です。

 

正直受験料も高めですし、受験資格のハードルも高い、試験も難しいので取得する意味はあまりないかなと思います。
その分資格取得者も少ないので、アピールにはなります。
スキルアップを目指したい方や、独立を考えている人はあってもいいかも。

パティシエとしての技術があるという証明になるよ!
その分難易度も高いので、取得は大変かも…

③衛生責任者は開業に必要

これは製菓衛生師とは違い、衛生責任者を持っている人がいなければ店を出すことはできないので必須の資格になってきます。
 
ただ、衛生責任者の場合は資格試験を受けるというよりは講習を受けるだけなので落ちる人はまずいません。
(最後に軽い確認テストはあるので、真面目に講習は聞きましょう。)
 
なので現在持っていない人で将来的に店を出すということを考えているなら、この資格は取っておいた方がいい資格になります。
また先ほど上で説明した「製菓衛生師」の免許があれば養成講習が免除されるので、講習を受けなくても大丈夫です。

受講すれば簡単に取ることが出来るよ!
独立開業を考えているならとっておこう。

パティシエの資格まとめ

今回の記事では、パティシエの資格を3つ紹介しました。

・製菓衛生師
・菓子製造技能士
・衛生責任者
資格それぞれに違いがありますが、これが必須!という資格はありません。
 

パティシエになるために必要な資格なんてないよ。

現に7年パティシエとして働いてきましたが、資格が役に立った場面は一度もありません。
 
まれに転職の際に製菓衛生師の資格を持っている方が有利という所はあったりしますが、それもやっぱり現場の経験が多い方が有利です。
 
現場経験が5年で免許なしという人と、経験1年で免許ありという方なら確実に現場経験が長い前者が優遇されます。
 
・将来開業を考えている
・スキルアップしたい
・自分のレベルを知りたい
・転職に必要

あなたが上記の理由などで資格を取ろうと考えているならいいですが、パティシエになりたいからとりあえず資格を取ろうと考えているのなら時間とお金の無駄です。
 
なので現在資格を持ってないから受けようかと悩んでいる方がいるのでしたら本当に取る必要があるのかをよく考えてみて下さい。

コメント